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エッジをつける(3) ~ボーカリストの上級テクニック

エッジをつける(3) ~ボーカリストの上級テクニック
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今回は、以前のコラム「エッジをつける(2)~ボーカリストの上級テクニック」の続きとなる内容です。


前回までのコラムからも、ご理解頂けるように、現代音楽にとっては最高の宝ともなるエッジなんですが、じつはこのエッジを知らずに消失させられてしまうこともあります。

良いトレーナーであれば見極めが出来るので、良質のエッジを消す事は間違っても無いはずですが、残念ながら、エッジを理解し、指導出来る講師は、一握り。
ボイストレーナーの多くは、音大などで声楽を学んだ人が多いですが、ブルースやロックなどを実践したことがない講師の中には、エッジを指導出来ないばかりか、単純に「喉声」として片付け、この歌唱の宝ともいえるエッジを解消させることもあるので注意が必要です。

実際、他のスクールから入学してこられる生徒さんの中にも、講師にクラシカルな感覚を植付けられてしまっている人も多く、長年のクラシカルな歌唱指導から、エッジの感覚は無いうえに、やたら裏声づいていたり、グルーヴが無かったり、滑舌が悪かったりと、なかなかエモーショナルに歌唱できない人が見受けられます。

また、小さな頃に合唱団やコーラス部などを経験している人にも、エッジを乗せにくい傾向が目立ちます。

合唱のイメージ

これらは、なかなか厄介なもので、長年、良かれと指導されてきたものだから、その発声が癖づいており、そう簡単には改善しません。

合唱の場合は、多くの人が合わせて歌うのだから、皆さんが同じ口の形などを意識して、声の色合いなどを統一し、声をまとめ、整えることが普通です。
あまりにも自分だけが目立つような個性的な歌唱をしてしまえば、合唱の輪を乱してしまうわけです。
だから、型にハメることになる。
合唱ならば、それでいいのですが、自分一人の歌唱で勝負する音楽は、個性やエッジまでもが宝なんですよね。

せっかく上手くなりたいと学ぶのだから、現代音楽を志向する人は、講師の指導タイプには注意してくださいね。

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この記事を書いた人

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