声には、「地声」と「裏声」があります。
どちらかが欠けたり、弱くても、歌を上手に歌いこなす事は難しいのですが、じつは日本人は地声が弱い傾向にあります。
地声なんて、誰だって出るものと思っている人もいるでしょうが、普段から地声がしっかりと出てない人も多く、歌唱ともなれば、さらに出ない人の割合は増えます。
地声もしっかりと磨く事が必要なのです。
僕はレッスンで、裏声は「白色」で、地声が色を決めていくと言いますが、その調合の割合はもちろん、「地声の質」というものに、あなたの歌唱のテイストや質が左右されます。
逆の見方をするならば、「裏声の質や扱い」も確かに大切ではあります。
しかし、裏は白。
白だけをいくら足しても白なんですよね。
そこにいくらかの色が加わらないと、色や形、絵になりません。
アーティストのタイプも、そういう観点で見ると、様々である事が分かるはずです。