花粉症にとっては憂鬱な日々が続きますね。
しかし、歌唱には、この鼻。
鼻腔共鳴が、すごく大切です。
もう一度言います。
鼻腔共鳴は、とっても大切。
仕事柄、歌唱を聞くと、鼻を患っている人は、だいたい分かるのですが、最近は、昔よりも鼻の疾患を抱えている人が多いように感じます。
また、日本のアーティストは海外のアーティストに比べて鼻腔共鳴が悪い傾向です。
鼻腔共鳴が重要だと念を押す理由は、その影響は鼻音だけに留まらずないからです。
ピッチや滑舌、声の太さ、歌唱フィーリングにまで影響を与えます。
また、口呼吸となるので、喉が乾燥しやすく、感染症にもかかりやすくなってしまいます。
しかし、残念ですが、他のスクールから来られた生徒など、ボイストレーニング経験者であっても、こういったポイントを一切指摘されずに、改善されていない人が多いのも事実です。
講師の耳がしっかりしていれば、鼻腔共鳴の機能不全やスキル不足を感じ取れるはずですが、それらを理解できる講師が少ないのです。
歌が上手い人は、基本的に鼻腔共鳴は上手く機能しています。
練習して上手くなればなるほど、鼻腔共鳴はフィーリングやピッチや滑舌など多くに影響していると理解できるはずですから、その必要性に突き当たるはずです。
しかし、鼻腔共鳴を理解をしたとしても、慢性的な疾患を放置したせいで、悪い発声が癖づくことも多い、やっかいなポイントです。
蓄膿症や鼻炎などの疾患がある人はもちろん、慢性的に鼻づまりがある人は、日常生活には支障がないとしても、一度、耳鼻科でレントゲンなどで原因を理解して、なるべく早く対処し改善させることをお勧めします。