今回は、UVERworldの対バン(VSシリーズ)が、4/12(VS BiSH)、4/13(VS Official髭男dism.)に開催されるということで、少し関連付けたコラムを。
ウーバーワールドのライヴは今までに何度かTAKUYA∞くんにお誘いいただき観覧させてもらいましたが、毎回、さすがというべき圧倒的な熱量の高いショーで、聴き手に何かしらの熱いものを抱かせてくれるような、講師という立場すら忘れて素直にかっこいいと思える素晴らしいステージでした。
今回のVSシリーズではBiSHさん、そしてヒゲダンさんといった時代の寵児ともいえるグループとの対バンなわけですが、ウーバーワールドの長年ライヴバンドとして培われたスキルや自信、気概とともに、相手バンドがウーバーワールドの実力を認めてこそ可能になる、互いがリスペクトしてこそ実現できるイベントなわけですから、白熱した興味深いライヴになることは間違いないでしょう。行かれる方は、ぜひ多くのことを吸収し楽しんできてほしいと思います。
さて、今回の対バンの1つがOfficial髭男dism.さんであるということですが、
じつは今までの日本の音楽業界では、鍵盤奏者がリードボーカルであるバンドは売れない、ブレイクしないというのが通説、ジンクスとなっていました。
そんな呪縛というべき通説を近年、見事にヒゲダンが壊したのです。
このヒゲダンのブレイクは音楽業界にとって、かなり画期的なこと。
しかし、この快挙とともに皆には理解しておいて欲しいことがあります。
それは、今回、Official髭男dism.さんのブレイクによってキーボードボーカルのバンドは売れないということは否定されましたが、キーボードボーカルのバンドだから売れたというわけでもないということです。
このブレイクは”ヒゲダンの持つ楽曲の良さ”と、”あの声で歌われるからこそ”だと理解しないといけません。
結局、キーボードボーカルだろうが、ギターボーカルだろうが、ドラムボーカルだろうが、年齢も性別も関係なく、何より大事なのは「ボーカルスキル」と「作品の質」だと、このヒゲダンのブレイクから改めて理解することが出来るのです。
この2つは、アイドルでもなければ特に重要なこととなります。
ウーバーやヒゲダンのみならず第一線で活躍するアーティストの人々に共通する、日々の地道なトレーニングや歌い込んでこそ作られる一般抜けしたボーカル、皆さんと同じように日々悶々と苦しんで生みだされた素晴らしい楽曲の数々があってこそ、チャンスやブレイクは作られるということです。
アマチュア時代や日の当たらない時は誰もが苦しいですが、みんなも来たるべき自分の時代を作るべく下積みを我慢して乗り越え、日々一瞬一瞬、良い声と良い作品作りに邁進してほしいと思います。
昨今のヒゲダンのブレイクは、ボイストレーニングや作曲など、”良い歌を””良い曲を”と現在進行形で日々頑張っている人の努力を後押しし、何をするべきかということの迷いを消してくれるものと言えるでしょう。