走る息こそ、まだ白さを見せませんが、今週で外の空気は完全に冬になってしまいましたね。
そんな中、私事ですが、先日、UVERworldが日本語吹き替え版のテーマ曲を飾っている映画「ヴェノム」を観てきました。
UVERworldとマーベル作品のタイアップとあっては見逃すわけにはいかないですからね。
マーベル作品の主題歌とは、UVERworldほんとにすごい。
映画の内容もスパイダーマンからのスピンオフ作とはいえ、新たなヒールヒーローシリーズを予感させる期待以上の作品でした。まだ観てないという人は、ぜひ大画面の迫力の下で観覧して下さい。もちろんUVERworldがEDテーマを担当している吹き替え版で。
「ヴェノム」など、今年の年末から新年にかけては音楽関係の映画のほか、なかなか魅力的で観たい映画がたくさん上映されますよ。
(映画「ヴェノム」公式サイト⇒http://www.venom-movie.jp)
さて、今回のコラムは「声が出ないときにできる、おすすめの練習」について。
やっぱり、毎年、この時期は生徒さんのあいだでも風邪ひきさんが増えてしまいます。
まずは体調を崩さないように自己管理することが大切ですが、「それでも風邪をひいてしまった」「思うように声が出ない」という時にできるトレーニングを紹介しましょう。
『咳が出ている時』
咳で声帯に大きなダメージを作っている状態なので、さらに無理に声を出すと声帯に負荷をかけることになり、悪くは気管支や肺にまで影響を与えたり、風邪や咳の治りが遅れてしまいます。
いくら良い発声を心がけたとしても、声を出す以上、声帯に全くダメージがないということはありませんので、レッスンは欠席や変更で対応することが望ましく、なるべく声を出さないトレーニングをしましょう。
例えば、”トランクスクライブ” がお薦めです。このワークは華やかでなく疎かにされがちですが、歌唱にとって非常に良いイメージトレーニングとなり、スキルアップとなります。
風邪のときに限らず行っても良いトレーニングで、ボーカリストのみならず全てのプレーヤーにお薦めです。
また、楽器が出来る人は、リハーモナイズもおすすめです。
『鼻風邪のとき』
咳風邪と比べると”歌える”という自覚は強いのですが、鼻だけでなく上気道全般に症状がある場合も多く、鼻腔共鳴も悪くなっているためピッチがとりにくく、出音も鼻声となるので、頑張っても満足できるような、気持ちよい歌唱になりません。
程度にもよりますが、やはり上記のようなトレーニングがお薦めです。
楽器演奏や声づくり・歌唱というものは、トレーニングを”継続・反復”することで、感覚の向上や器用さを養い、コツを掴んだり、筋力を維持できることが多いものですから、なるべく長期離脱してスキルが低下しないように自己管理したいですね。
しかし、無理をすると感染症は周りにも感染を拡げてしまうことにもつながりますし、発熱を伴うときには脱水症状もあって、ボーカルの場合は声枯れも早く酷く起こりますから、レッスンは変更や欠席という処置が賢明です。
鼻水や喉の痛みなど、風邪の初期症状が感じられたら、酷く長引かないうちに、早めに対処してしまいましょう。
またボーカリストには、蒸気を口へ当てる吸入型の加湿器もお薦めのアイテムです。
喉枯れなどの時はもちろん、ライヴ前後などの普段使いや、一般的な風邪の時にも使用すると治りが早くなりますよ