今回は、マイクの特性「近接効果」について。
マイクというのは、口から離して歌うと、声には透明感が生まれ、クリアな音質となる性質があります。
しかし、離すほどに声は細く、か弱くなってしまいます。
また、口に近づけて歌うと、声は太くなり、力強さが生まれますが、歪んだり、こもりがちになります。
これは、一般のカラオケレベルのマイクからライヴハウスやレコーディングで使用されるプロスペックのマイクまで、同じように持つ特性です。
口からマイクまでの距離感というのは、歌い手の声量や声質など様々な要因で変わるので、それぞれが自分の声をしっかりとマイクに乗せられる距離を経験から見つけていくべきですが、通常は、自分の拳が一つ入るくらいを基本ポジションとして、そこからオン気味(近づける)、オフ気味(離す)というスタイルを試して声の変化を知り、適時、狙いの声質をマイクの位置からも作れるようにしましょう。