本番と同じくらいにウォーミングアップは大切です。
10分で十分と思える日もあれば、本番以上にウォーミングアップに時間を費やさないと、調子を作れない日もあります。
ウォーミングアップは、まずはしっかりと良いイメージを作りながら、今日の自分を確認するようにしましょう。
同じフレーズ、モチーフなどのウォーミングアップを継続し、ルーティン化することで比較が生まれ、今日の調子が分かりやすくなります。
毎回違う事をやると、不調の原因は何なのか、調子を探る事が難しくなります。
レッスンの始めに行うウォーミングアップを、流れ作業の様に退屈に行ってはいませんか?
調子が違えば、同じウォーミングアップでも、今日の本番歌唱を十分なものにする為には、どういうところに気を付け、どういう風に調子づけていくかを考えながら行えるはずなのです。
その時々に応じて上手く処方された感覚は、あなたの宝物になります。
定期的にしっかりとした練習やレッスンを行っている人だけに与えられる感覚や、処方箋とも言えるでしょう。
自分の調子が見極められて、調子を作れるような上級者になれば、何をやっても良いと思いますが、ただし、これは長い間、ボーカリストとして練習を沢山こなし、自分の喉を理解出来る上級者の人に限られます。
初心者ほど、すぐに大声で歌いたがり、派手な事をやりたがり、同じモチーフや練習には、何故こんなに退屈な事をしているのだろうと考えるものですが、一流ほど、質の高いウォーミングアップを望み、イメージの高まりや完成を描き、声と気持ちのセットアップを作り出します。
あなたの、ウォーミングアップのレベルは、今どのレベルですか?