劣等感や、悔しさ悲しみなどのマイナスのエネルギーは、ときとして己をより強く、未来を変える為の大きなエネルギーになります。
より遠くへ飛ぶために、ジャンプする前、一度しゃがむようなものです。
誰もが人生の過程において、ときに傷つき、悩み、絶望の淵に立たされたり、自分の非力さや才能の無さに打ちのめされます。
そこから立ち上がる事は決して容易ではなく、だからこそ、苦しく、思い悩むのですが、それを克服出来た時には、間違いなく成長が待っています。
歌の世界に限らず、どの世界のプロと呼ばれる人のほとんどは、はじめは人よりも不器用であったり、注目されない二番手以降の人が多いものです。
ただ、その劣等感や悔しさが向上心といったメンタルに置き換わり、本気で挑み続けられたからこそプロと呼ばれるまでに至るのです。
大きな傷は、ときに血も出るし、痛みも強いもの。
しかし、それを克服して育った心は、誰かを励ますような優しさや、勇気づける強さを感じさせる歌唱へと繋がるはずです。