今回は、プロ志望者へのアドバイス。
プロを目指すとなれば、歌唱のスキルを上げることはもちろんですが、あなたが歌唱してる姿が、どう見えるかということも大切です。
プロ志望者であれば、少なくともボーカルパフォーマンスというものは覚悟しているはずで、「言われなくても考えてるよ」なんてお思いでしょうが。
レッスンやカラオケ、ライヴで歌っている自分の映像を録画してみて下さい。
たいてい、自分では一生懸命に、かっこよく動いているつもりでも、実際は、あまり動けてないはずです。
ボーカルは歌っている事で、また他のパートは演奏している事で、仕事をしている「つもり」になっています。
それで満足している。
しかし、プロの場合、「歌う事」「演奏する事」は、あたりまえの仕事です。
パフォーマンス⇒「相手の目に伝える」ということは、またそれとは別に考えて実行しなければいけません。
僕がプロ志望の生徒さんにお勧めするものに、「アテ振り」というものがあります。
「アテ振り」とは、いわゆる「口パク」。
「エアーギター」ならぬ「エアーボーカル」ですね。
ボーカルは、いっその事「口パク」で、奏者は「アテ振り」にしてしまうんです。
それで、自分はどんな風に動けているか、確認してみて下さい。
もちろん録画もして下さいね。
「歌う」ことや「演奏」という仕事を奪われた自分は、「見せて伝える」という、お客さんへのサービスをしてない自分に気付けるのではないでしょうか?
「歌う」や「演奏」に甘えてませんでしたか?
プロ志望は、歌唱のスキル「耳へ伝える力」とともに、「目へ伝える力」を磨くことを忘れないで、切磋琢磨して下さい。
「アテ振り」は、「口パク」を馬鹿にせず、一生懸命に意識をもってやれば、上手く動けないっていう人には、効果てきめんの、おすすめの練習です。ぜひ試してみて下さい!
ぜひ、様々な一流シンガーからも学んでみましょう。
美・技・作曲能力の三拍子を揃えた元祖歌姫、マライア・キャリー。
エアロスミス不動のフロント。存在感抜群のスティーヴン・タイラー。
美と技を兼ね備え、ロックもこなせるパワーシンガー。クリスティーナ・アギレラ。
マイクスタンドのパフォーマンスといえば、屈指のロックボーカリストとして君臨する、デヴィッド・カヴァーデール。
歌唱のみならず、マイクパフォーマンスも攻撃的なセバスチャン・バック。
もはや言わずと知れた、天才。ジミ・ヘンドリックス。