当サイトの名曲紹介でも取り上げているアーティスト「アデル」(Adele)は、英メディアで「トラフィック・ストッパー」(Traffic Stopper)”立ち止まらずにはいられない歌声”の持ち主だと称されました。
ピッチやリズム、滑舌といった基礎部を磨くことはもちろん大切だけど、いかに人を魅了する声で歌うかも同じくらい大切なんですよね。
みんなギターやドラムなどの楽器を選ぶときには、たくさんある種類の中から、デザインや音、用途によって選んだり、さらに様々な音作りをするじゃないですか?
なのに、ボーカルの声にはこだわらないなんて、芸やエモーションが無さ過ぎますよね。
ときには、喉を振り絞って「好きだ」なんて気持ちを歌ってもいいんです。
素直に、綺麗に、お行儀よく歌うことばかりが、アーティストとしての表現ではないという事です。
だって、歌って気持ちなんだもの。
綺麗に上手に歌おうとするだけの歌なんて、悩みの無い歌詞や映画みたいなもの。
いったい、その歌のどこに精神性があり、どこに共感出来ますか?
その歌唱の奥底に流れる感情が読み取れるような表現力こそ、本物には必要なんです。
ジャニス・ジョプリンやレイ・チャールズなど、名を残す様なアーティストを聴けば、まさに歌って気持ちだと分かりますよね。
みんなも「トラフィック・ストッパー」となるべく、日々の技術向上とともに、気持ちを乗せた声づくりや歌唱を目指しましょう。