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作曲・DTM必見/コードの決定はどうする? ~なんとなくのテンション付けに注意

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歌うことや演奏すること、音楽って楽しいですよね。だけど、じつは作曲理論を理解すれば歌唱や演奏にまで効果が波及し、音楽はもっと楽しくなります。
僕から言わせると、理論を学び惜しんでいる人は、まだ音楽を半分くらいしか楽しめてないとも思うくらいです。

とはいえ、今回のコラムは決して難しい理論とかではありませんので、ぜひ読んでみて下さい。作曲や弾き語りの初心者にも考えてみてほしい、簡単だけど奥の深い内容です。
題して「作曲・DTM必見/コードの決定はどうする? ~なんとなくのテンション付けに注意」です。

作曲や弾き語りを始めるとコードにテンションをつけることがありますよね。(厳密にはセブンスはテンションとは見なされませんが、ここではセブンスも含めてテンションとして読み進めてください)

ちょっとお洒落にしたいな。ちょっと変わったことをしたいな。そんな感じだと思います。
よくある例が、作曲・弾き語りにおいて、三和音(トライアド)だと何だか素っ気ないし味気ない。
だから、深く考えずに「ひとまず」「なんとなーく」って感じで付けちゃう感じですよね。

だけど、何気に付けたテンションが作品のアレンジを決めてしまうことだってあるんです。
ひとまずって感じの、何気に決めたテンションを白玉で伸ばしちゃう、バッキングはテンションコードで一小節を弾きたおしてしまう。
これのどこに注意が必要か。

簡単に言えば、テンションもコードトーンとして存在させちゃうと居場所をとってしまうから、その他のパートは意識的にも無意識にしても、それに支障がないように演奏したりアレンジすることになる。
セブンスを加えたら6thは共存しにくい。
サスフォー(sus4)を加えたら3rdは共存しにくくなる、など。
多くは誰もが感覚でやってのけてることだけど、アマチュアだと時にはエラーがでてしまうことも多いです。

また、
コードは「お皿」。
歌詞やメロディは「料理」だと考えてみて下さい。

やっぱり、和食の器が出てたら、そこに和食を入れたくなるじゃないですか。
ワイングラスが出てたら、ワインを注ぎたくなるでしょ?
要は、何気に付けたテンションがメロディやアレンジを狭め、誘導してしまうこともあるということ。
すでに確固としたリードメロディやアレンジが決まったならばよいけれど、まだ模索中であればコード(器)に料理の献立が引っぱられることは大いに考えられます。
「なんとなく」という感覚で付けたテンションだとしても、実際は多くに影響を及ぼす可能性があるということを理解しておきましょう。
もちろん、これはテンションを使うなということではないし、コードからインスピレーションを得られることもあります。上手くなれば、互いが相乗効果を生むような形で作曲も出来てくると思いますが、
「なんとなくのテンション付け」には注意して、まずは料理となるリードメロディと歌詞のクオリティを大切に磨き高めるようにしましょう。

加えて、アマチュアでは色々とコードやアレンジを考えて無駄に時間を費やす人も多いように思います。
だけど、歌モノ作品の本質はそこじゃないですよね。
コード(器)やアレンジがいくらお洒落になったとしても、肝心の料理が美味しくなければ意味が無いし、人々の共感を呼び、永く歌い継がれて評価される作品にはならないと思います。
講師が、まずは弾き語りでよいというのは、創作スピードを上げられてエラーも出にくいこと、作品の本質やボーカルの能力は弾き語りでも関係者には十分に伝わるからです。弾き語りなら良い評価や印象で受け止められるのに、アレンジで台無し、落票のトドメになってしまうということもあります。
色々とやっていく中で創作に迷いが出たり、良し悪しが判らなくなったらアカペラで歌ってみましょう、そうすれば作品の本質が見えてくるはずです。

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この記事を書いた人

プロ輩出実績多数のボイストレーニングスクール / 全国オンラインレッスンに対応します。レッスンに通ったけれど上手くならなかったなど、あなたの才能、眠らせてませんか? 一緒に理解を深めながら、楽しく歌ってスキルアップしましょう!

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