FAMOUSSONG

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Hard Times Come Again No More / Mavis Staples (Origin : Stephen Foster)
(ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア / メイヴィス・ステイプルズ)


2019年の最後に紹介する曲は、「ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア」。
「辛い時はもうごめんだ」というタイトルどおり、弱者や苦しみを抱えた者の代弁であり、
恵まれている人たちにも問いかける楽曲です。

人生には、喜びもあれば、それ以上に苦難というのは多いですね。
2019年、日本にも災害が多く齎された一年でした。
本当に苦しんでいる人たちの声というものは、周りの人々には届かず、
声すらあげられない状況にあることも多いものです。
ときに絶望から、その歩みを止めてしまいそうにもなります。
しかし、それでも、やはり夢や目標、そして周りの理解や支えが、再びの歩みや学び、努力を作るもの。

紹介の楽曲を聴きながら、弱者や苦しみを抱えた者の気持ちに寄り添い、
自らが達成出来なかった目標や夢への歩みを再認識し、
来年への力、活力へと変えて、夢へと向かっていけるようにしましょう。
私達アーティストは、苦しみやすべての感情を糧とし、弱者の代弁者や応援者ともなれるよう、才能や作品を、自らや皆の力、世界を変える力へと変えていけるとよいですね。

「ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア」は、
米国の作曲家スティーブン・フォスター(Stephen Foster )によって書かれた楽曲で、
1854年には楽譜が出版されていますが、正確な作曲時期などは不明です。

↑スティーブン・フォスター

スティーブン・フォスターは、まだレコード出版というものがない時代から、大衆演劇や興行のための作曲を多く手掛け、当時の時代背景からミンストレルショー用の曲も書いていたようです。
しかし、ミンストレルショーに見られる黒色人種を皮肉ったり、喜劇を助長するものではなく、紹介の曲「ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア」からも分かるように、
黒色人種への共感を示したり、想いを代弁するのも彼の楽曲の特徴だとも言われています。

1800年代半ばに多くの名曲を残したにも関わらず、当時はレコード出版の夜明けと例えられる黎明期であり、まだ著作権利などの法整備も整っていなかったため、スティーブン・フォスターは作曲家としての報酬を十分に得られなかったと言われていますが、
後世に残る多くの名曲を生み、アメリカ歌謡の礎を築いた功績は、アメリカ歌謡の父とも呼ぶべき、米国の重要な作曲家の一人と言えるでしょう。


このような時代背景からも分かるように、
紹介の曲「ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア」についても、
1905年に蓄音機にて録音されたとはされているものの、現在までに様々なジャンルの歌手によって歌われており、オリジナル歌手とされる者はいません。

ここでは、2004年にリリースされたスティーブン・フォスターの名曲を様々なアーティストがカヴァーしたコンピレーションアルバム「ビューティフル・ドリーマー」に収録された、
メイヴィス・ステイプルズ(Mavis Staples)が歌ったバージョンをピックアップしました。
アルバム「ビューティフル・ドリーマー」は、第47回グラミーアワードの「最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム賞」を受賞しています。

↑コンピレーションアルバム「Beautiful Dreamer

R&B/ソウルやゴスペル界のレジェンドと称されるメイヴィス・ステイプルズ。
年齢を感じさせない力強い歌唱力と表現力は、弱者の思いを代弁するかの如く熱く、
ソウルフルな仕上がりになっています。

↑メイヴィス・ステイプルズ

「ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア」は、
アメリカ歌謡としてはもちろん、トラディショナルとしてのスタンダードナンバーでもあり、多くのアーティストに歌われている曲ですので、色々と聴き比べてみましょう。


↑御歳80歳となるメイヴィス・ステイプルズの2019年アルバム「We Get By」と
紹介曲が収録されたコンピレーションアルバム「Beautiful Dreamer



紹介の「ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア」は、
巨匠フランク・キャプラ監督が社会正義とマスコミの虚構を題材に描いた
1941年に公開された映画「追跡 」(原題 : Meet John Doe )ほか、



ジョン=ケネディ・トゥール原作による、ピューリッツア賞受賞の小説を映画化。
30年代のアメリカを舞台に、ある女性シンガーの半生を美しい映像で綴った
1995年に公開の映画「ネオン・バイブル」



2005年に公開された映画「エリザベスタウン」




キューバ・グッディング・ジュニア、ウィリアム・サドラー、シャロン・リール出演。
2014年に公開された映画「フリーダム」


など、映画や番組にも使用されています。




【その他の主なカバーアーティスト】<順不同>

ジャン・デガエターニ (Jan DeGaetani)
ルイーズ・ホーマー (Louise Homer)
ボブ・ディラン (Bob Dylan)
ザ・チーフタンズ (The Chieftains)
ジェームス・テイラー (James Taylor)
セカンド・サウス・カロライナ・ストリング・バンド (2nd South Carolina String Band)
ダナ・ランドリー&ゲイリー・バートン(Dana Landry & Gary Burton)
エミルー・ハリス(Emmylou Harris)
ジョーン・バエズ (Joan Baez)
L・M・ヒルトン(L. M. Hilton)
ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)
ナンシー・グリフィス(Nanci Griffith)
トーマス・ハンプソン(Thomas Hampson)
ケイト・マクギャリグル (Kate McGarrigle)
ジェニファー・ウォーンズ(Jennifer Warnes)
ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)
クリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)
アーロン・ネヴィル (Aaron Neville)
オーラ・ファロン(Orla Fallon)
クリスティン・チェノウェス(Kristin Chenoweth)
ランディ・ヴァンウォーマー(Randy VanWarmer)
ザ・ブランドズ (The Brandos)
デボラ・ホーランド(Deborah Holland)
ザ・アイザックス (The Isaacs)
ルネ・フレミング(Renée Fleming)
エクリプス6 (Eclipse 6)
ブレット・デネン (Brett Dennen)
ブラッド・リヒター (Brad Richter)
矢野顕子 (Yano Akiko)
石嶺聡子 (Ishimine Satoko)
シャンティ (Shanti)
西脇睦宏 (Nishiwaki Mutsuhiro)
・・・ほか

wrote : 2019.12.30
(update :   . . )