FAMOUSSONG

【A】【C】【K】
【女性】【ソロ】【1970s (Origin:1960s)】【♩Fast】
【ジャズ/フュージョン】

Mumbles / Aretha Franklin
(Origin : Clark Terry)(Intro〜Origin : THE KIKI DEE BAND)
(マンブルス / アレサ・フランクリン)


キー難度 ★★★★★   歌唱難度 ♥♥♥♥♥ (*注1)

紹介の曲「マンブルス」は、ジャズトランペッターであるクラーク・テリー(Clark Terry)が1966年にリリースした作品。
アルバムのタイトルにもなったクラーク・テリーの代表作品のひとつです。


↑クラーク・テリー/アルバム「マンブルス」

現在では、ジャズの歌唱の特徴の1つにもなっている、スキャット唱法。
「スキャット」は、ルイ・アームストロングが発祥とされるもので、まさにリード楽器の代わりとしてボーカルが楽器の如く擬音などを用いて奏でる唱法なわけですが、
クラーク・テリーの本作も彼の本職トランペットのような表現、フレージングとともに、
タイトル通りの”ぶつぶつと呟く”ようなスキャットが個性的な味わい深いものとなっています。




そして、ここでピックアップしたアレサ・フランクリンのバージョンは、1977年にリリースのアルバム「スイート・パッション」(邦題 : 甘い情熱)に収録されたのですが、
2018年現在では残念ながら、まだCD化されていない名盤の1つです。

アレサ・フランクリン/アルバム「スイート・パッション」
↑アレサ・フランクリン/アルバム「スイート・パッション」

結果、こういったデジタル化されていないアルバムをはじめ、ジャズアルバムなどのビンテージものはLP・EPレコードをレコードプレーヤーで聞くことになるのですが、
不思議とテクノロジーが進んだ今の音源、デジタルなものよりも良い音なんですよね。
天井や底が無いと言いますか、カットされている感じが無いと言いますか、やはり音の厚みや奥行き、暖かみ豊かさがデジタルものとは違ってすごく自然で心地良いのです。
ぜひ、皆さんもジャズアルバムや年代物の音源はとくにLPレコードなどを選びプレイヤー、スピーカー・アンプなどもこだわって聴いてみるのも面白いと思います。
その時代を聴く醍醐味が味わえます。
今や水や空気にまでこだわる時代なのに、音に限ってはPCや携帯からの視聴なんてのはちょっと寂しいですね。

話を戻しましょう。
このアレサ・フランクリンの「マンブルス」が収められたアルバム「スイート・パッション」はアレサ・フランクリンが1960年代後半にR&Bシンガーとしての成功と不動の地位を築いた、
おおよそ10年後の1977年のアルバムですが、そのR&Bシンガーとしての地位を獲得する以前にアレサ・フランクリンがゴスペルシンガーやジャズシンガーとして活躍していた頃のスキルを発揮している隠れた傑作といえるアルバムです。

アレサ・フランクリンの「マンブルス」のイントロは、このサイトでもすでに紹介済みの
キキ・ディー・バンド(THE KIKI DEE BAND)が同時期にヒットさせたロックナンバー「I’ve Got The Music In Me」のサビを使用し、「マンブルス」本編へと変化を遂げるアレンジとなっており、スキャットナンバーのなかにもスタイリッシュさやモダンさも感じられるものとなっています。
当時のヒット曲、ロックチューンを何気にジャズテイストで絡めてくるあたりも、本アルバムのプロデュースを手掛けた敏腕プロデューサー、ラモント・ドジャーの遊び心、センスなのかもしれません。


↑ラモント・ドジャー(Lamont Dozier)

前述の通り、アレサ・フランクリンの力強いゴスペルで培ったスケールの大きな歌唱、ジャズの特徴の1つでもあるインプロヴィゼーション(アドリブ)を多用しながら、声を楽器として巧みに操るスキャットなど、ボーカリストとしてのスキルの高さを十分に感じさせてくれる作品になっています。


Song Key = Ab (変イ長調)
♩ = 205〜218
ボトムノート Bottom Note(最低音) = G2
トップノート Top Note(最高音) = B5
voice-range-image
(*注1) キー難度・歌唱難度は主観であり、曲の良し悪しを判断するものや、個々の特性に対応出来るものではありません。
また、Keyに関しては主に日本国内盤音源をもとに採譜しておりますが、バージョンなどによっては表記のとおりではございません。

Vocal Range(声域幅)
3オクターヴ + 4 Semi = 41 key

スキャットとはいえ、スケールを軽快に上へ下へと俊敏に動くことの難しさもさることながら、最低音は女性が出すことが難しいであろうG2を捕え、最高音はファルセット系やシャウト系と色合いを変えてB5まで到達しています。
かなりスパンの広い曲で、軽いタッチの取り口も多いですが、ときにパワフルなタッチやシャウトもあり、なかなかの難曲と言えるでしょう。
テンポもありパッセージも速いですがジャズのスイング感も掴んで、軽快かつパワフルにうたいあげてみましょう。
自分なりのフェイクなども加えていってもよいでしょう。

【その他の主なカバーアーティスト】<順不同>

クラーク・テリー (Clark Terry) [*Origin]

wrote : 2018.6.3
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