COLUMN

【スキルアップ】【DTM・作詞・作曲】【音響機材】

2020.2.3

初心者におすすめ、DTMで楽曲のアレンジやミックスを上手にまとめる方法

新型コロナウイルスが世間を賑わせていますが、うちの生徒さんは今のところ大きく体調を崩す者もおらず、日々、自分磨きに余念がないようです。

さて今回は、初心者におすすめ、DTMで楽曲のアレンジやミックスを上手にまとめる方法。
今暫く、不特定多数の集まるカラオケにも練習に行きにくい、こんな時期には、いっそスタジオワークに精を出してみましょう。
楽曲のアレンジやミックスには様々な手法があり、正解は無いとも言えますが、
初心者におすすめで、楽曲をプロっぽく上手くまとめるための効果的な方法を、少し紹介します。

これは、シンガーソングライターコースで、アカペラや弾き語りなどでオリジナルが作れるようになり、次はDTMで楽曲制作へ進もうとしている人にも、アドバイスすることです。


さぁ、では、まずDTMでアレンジしたい曲を想定してイメージして下さい。

その曲をステージで披露することになりました。

あなたは、ステージを客席側から見つめています。

ステージ上には、ボーカルのあなた以外に、どんなパートがいますか?

ライヴ時に居るであろうパート、お客さんにはこう見せたいというイメージから、他のメンバーを想像してみましょう。


ステージのイメージ



どんなイメージが見えましたか?

まずは、こうすることで、ざっくりと、その楽曲に対するバンド編成を想定でき、そこから個別パートやバンド全体の音作りへと繋げることができます。
何より、ライヴ時のバンド編成を想定するのですから、嘘っぽくない編成や音作り、基礎的なサウンドの構築が期待できます。
もちろん、このバンド編成は、後で簡単に増減できますから、ひとまずステージ上の自分のバンド編成を、客席から見える視点でイメージして考えてみましょう。


アレンジやミックスで大切なことは「絵を想像すること」。
そして「木を見て森を見ず」にならないようにすることです。
アンサンブルやアレンジを考えると、特定の音や、あるパートに集中して、そのことしか見えなくなりやすいです。
結果、あることに拘りすぎて、そのパートが最初から最後まで主役のように頑張り続けていたり、或いは、必要なはずの主要なパートが存在しなかったり、何小節かしか参加していなかったり、大切なパートなのに音が小さかったりと、バンド全体としての姿やサウンドが非現実的で滑稽なものになったりします。


次は、想像できたそれぞれのパートのイメージを、より具体的なものにしていきましょう。
イメージした、それぞれの楽器は、どんな音色でしょうか?
また、どんなアクションで、楽曲のどの部分を、どのように演奏していると想像できるでしょうか?
例えば、ギターは歪んでいますか?クリーンですか?どんな歪みですか?どの部分を、どんなふうに演奏していますか?アクションまで想像してみましょう。
ベース音はどうですか?アコースティックな感じ?エレクトリックでブーミーな感じ?どの部分を、どんなふうに演奏していますか?
ドラムは、人間が叩いていると想像できる生っぽいサウンドですか?ゲーム音楽の様な機械的なものでしょうか?どの部分を、どんなふうに演奏していますか?
などといった、少し細かいイメージを導いてみましょう。
しかし、ここでもやはり、時折、他のパートや楽曲全体のことをイメージし、俯瞰するようにしましょう。
あなたがあるパートに集中して編集したパート以外の楽器は、そのときステージでどうしていますか?休んでいますか?どのようなプレイをしていますか?
という具合に、たまに他のパートの演奏にも気配りをしましょう。

以上、まずDTM時、ビギナーに考えてみてほしいことです。

しかし、扱う楽器やジャンルのことをある程度知らなくては、発想も豊かになりませんから、ライヴで、どのような楽器が使用され、どのような場面でどのように演奏されるかを、実際に様々なジャンルのアーティストのライヴに足を運び、勉強し吸収することも大切です。

楽器色々のイメージ

ロック系やR&B系、ダンス系、ジャズ系。またバンドとソロ、グループでも使用する楽器や音作りが違いますし、ロックでも、パンクロックとハードロック、メタル、ミクスチャーなどによっても微妙に違ったりします。
また、正規メンバー以外のサポートメンバーや、近代ではマニュピレーターが同期シーケンスとして支えているサウンドも多いですから、ライヴでは正規メンバーだけでなく、サポートメンバーの演奏や仕事にも目を配り、どんな音がどこから出てきているのか、どんなふうに作り出されているのか、何本の音や声が重なっているのか、そういった点に注意して観覧してみるとよいでしょう。


DTMは、とても便利です。
例えば、実際のバンドであれば、メンバー集めに大変な労力を要したり、メンバーの削減などには気を使うことにもなりますが、DTMであれば、簡単に楽器編成を増減できてしまいます。
自分のアレンジに、あれやこれやと文句を言うメンバーもいませんし、自分の音楽制作の壮大な実験に、いつでも嫌がらずとことん付き合ってくれます。
ギタリストを100人用意(ギタートラックを100本使用)することも可能で、300人の様々なプレーヤーがステージ上で演奏したかのような、現実的には難しいシチュエーションやアプローチまで構築出来てしまいます。
ただ、これはメリットでもあり、デメリットであるとも言えるでしょう。
現実では難しいことも出来てしまうメリット、非現実的で生のグルーヴに乏しい機械的なサウンドとなりやすいデメリット。
DTMは、実際の楽器プレーヤーやバンドマンとしての経験が一切無いプログラマーのような者であっても制作できる反面、実際の一流プレーヤーだけが奏でられる楽器の音やフレーズ、技法や手法は、なかなか引き出せません。
なので、音が悪かったり、二流三流の演奏技術の未熟なプレイや音源が多く見受けられます。
また、各メンバーに頼れませんから、自分の頭脳・アイデアが全てで、アイデアの枯渇や作品のマンネリをもたらしやすいでしょう。
多くの音源やライヴを見て、自分の引き出しを増やすことが大切ですね。


しかし、今でこそ、誰もが安価でDTMの構築ができますが、自分が若い頃は金銭的にもデータ的にも大変な時代でした。
レコーディングスタジオはエーダット(ADAT)やダット(DAT)が主流でしたが、当時、家庭だとフロッピィでの保存が250MBとかでMIDIデータの保存くらいしか役に立たずで(笑)
結局、生音を組み込もうとすれば、だいたい皆、MTR(マルチトラックレコーダー)か、8cmのオープンリールなんかを使ってました。
だから、一発録りとまではいかなくても、歌唱力や演奏力が無いとスムーズに音楽制作できない時代だったと言えます。
そのうち、MOや、サイジェットなんかが出て来て、CD-R、HDDとあっという間に記録メディアも変わりました。ADATやサイジェットとか、きっと、みんな知らないでしょうねぇ(笑)
今は、安価で誰もが音楽制作を楽しめる、いい時代です。
どんどん音楽制作にトライしましょう。