COLUMN

【アーティスト】【スキルアップ】【メンタル】【映画】

2019.5.7

ジョーカー

~trico(トリコ)のメジャーデビューという嬉しいニュースで始まった令和元年。
イッキュウ、トリコの増々の活躍を期待したいと思います!!~
(tricoの最新情報はこちら⇒https://tricot-official.jp)
tricot-BAND


さぁ、ここからは本題へ。
結局、レディー・ガガ主演の映画は観に行く時間が作れませんでしたが、つい先日、映画「ジョーカー」の最新作がこの秋に公開されるというニュースがありました。
ジョーカーがジョーカーとなる所以に焦点が当てられるようですが、過去作においてジョーカーが人の心を試してきたことから分かるように、人とは強欲・傲慢で利己的な生き物。
簡単に嘘をつき、裏切り、悪にも手を貸したりと、本当の悪は普通にみんなの心の中にも存在するものだということを示していたように思います。
それに対してのジョーカーの行動は狂気なほど屈折していますが、ジョーカーの道化師の顔の奥にある本当の姿や顔は、そんな人々を笑い、嘆き、悲しみ怒っていたものと読み取れました。
今回の主演はホアキン・フェニックス。
ジョーカーと言えば前作「ダークナイト」を演じた故ヒース・レジャーのキャラクターも強烈ですが、実力派ホアキン・フェニックスの演じる「ジョーカー」も楽しみです。

(ワーナーブラザース公式 「ジョーカー」予告映像はこちら)


さて、歌唱においても、ピッチやリズム、滑舌などの基本的な技術の大切さとともに、声にも雰囲気や色気、キャラクターというものがあります。

小学校の全校集会やグランドから聞こえてくる生徒の声を想像してみてください。
では、中学校の全校集会やグランドから聞こえて来る声はどんなトーンでしょうか?
高校の全校集会やグランドから聞こえてくる声は?
大学ではどうですか?
最後に、市民ホールなどでの成人の集まりを想像してみましょう。

あなたの歌唱する声は、上に挙げたどの年齢層の声に1番近いでしょうか?
あなたの好きなアーティストは、どこに近いですか?
最後に、世界的に上手いと言われている人は、どこの年齢層の声に相応しますか??



本格的なアーティスト、上手いと呼ばれる人の声や歌唱は、低年齢層が歌ったものには聞こえないと想像できたはずです。
その原因は、まず歳とともに身体、発声器官が発達することにあります。
そして、さらに実社会の悲喜こもごもの様々な経験の中で感情や心が育ち、大人になるにつれ、声や歌唱、言葉に深みや説得力(重み)が備わるからです。
通常、小さい頃は大きな挫折は経験しないで意気揚揚と自信満々で、ある意味完全ですし、
周りの大人にフォローされているものですから、ある意味、感情や精神は自立せず不完全とも言えます。
挫折や失敗、劣等感がないとは羨ましいですが、例えば、そのような人間に他人の痛みが理解できるのかと疑問に思うでしょう?歌唱にそういったヴァイヴレーションが無いというのは、そういった人に、人としての魅力を感じないのと同じようなもの。
精神的な成長は、歌唱において身体の発達と同じくらい重要なものなのです。
人や本当の歌唱とは、挫折や失敗、劣等感を持ってからがスタートだと言っても、あながち間違いではないでしょう。

技術面だけを評価すれば、ピッチやリズム、滑舌などの基本的な技術に優れ、声も良く出ている子供もいます。
しかし、歌唱はそれだけで評価されるわけではありません。
ピッチやリズムなどであれば、カラオケの採点機能で十分。
レベルの高いアーティストは、心を歌唱表現できる能力を備えます。
審査員やスカウトは、基本技術のほか、それらの表現能力を感じ取り、評価できる力を持っています。
その声や歌唱の奥にあるヴァイヴ、魂や精神性、その真偽までも聞き取るのです。

バットマンも素晴らしいヒーローです。きっと小学生くらいまでならバットマンに人気の軍配が上がるでしょう。
しかし、ヒールであるジョーカーに共感するのは何故でしょうか?
大人になるにつれ、ジョーカーに人気が出るのは何故ですか?
その屈折した感情も理解し、共感できる精神的成長や自らの経験があるからです。

みんなを楽しませるアーティストは、映画「ジョーカー」の演ずる道化師の初心と重なるものがありますよね。