COLUMN

【ボーカル】【スキルアップ】【リズム】【テクニック】

2019.10.1

グルーヴを磨こう (2) 〜ハシる?モタる?前ノリ?後ノリ?

「グルーヴ」を作る大きな要素については、前回までにコラムしたとおり。
前回のコラムを読んだ皆さんは、大方、理解できたと思います。

しかし、一般では、リズムやタイミングをズラして演奏することがグルーヴだと勘違いしている人も多いです。

確かに、前回のコラムにも書いたように、様々な要素が混ざってグルーヴを作りますから、
それらも大きく観ればグルーヴの要素の1つといえるでしょう。
しかし、コントロールされずに、ただ単純にズレているというものはグルーヴとは呼べません。
それらは一般的に、以下に示すようなリズムのズレとして示されます。
ズレたものと、後述の「前ノリ」や「後ノリ」という、コントロールされたグルーヴの違いを確認してみましょう。

例えば、正確なリズムである「ジャスト」というものは、

正確なリズム「Just」のイメージ
というように、規則正しく進む時間軸に対して、ズレること無く置かれた点で表現できます。
これが基本です。



それに比べて、いわゆる「走る」と言われるものは、正確な時間軸やリズムの上で、本来、乗せるべき所(ジャスト)よりも早く出てズレてしまっていることが、点から見てとれます。

「ハシる」リズムのイメージ
一部分、一言だけが走ってしまうと「突っ込む」なんて言われたりしますよね。
多くは、上のような均等なハシりでなく、バラついていたり、フレーズが進行すればするほど、以下のように、どんどん走りが加速したりしていることも多いです。

「ハシる」リズムのイメージ2



また、いわゆる「モタる」と言われるものは、ジャストに比べ遅れてしまうことです。

「もたる」リズムのイメージ2



「走り」のときと同じように、多くはバラつきがあるものになっていたり、フレーズが進行すればするほど、以下のようにどんどんズレ、遅れが増大することも多いです。

「もたる」リズムのイメージ



ついでに「前ノリ」と呼ばれるものは、

「前ノリ」リズムのイメージ



「後ノリ」と呼ぶものは、

「後ノリ」リズムのイメージ

となります。

プロや上級者は、これら「ハシり・モタり・前ノリ・後ノリ」を巧みに意識的に使うこともあります。
しかし、それらは「ジャスト」の正確な精度があってこそ成り立つものであり、程よい音楽的な裁量を備えた、コントロールされたものです。
そもそものジャストがズレてしまうようなリズム感では、それらをコントロールできません。
正確なリズム感なくして、高度な演奏やグルーヴが生まれないのも、また事実だと言えます。


リズム感は、少し辛抱強くトレーニングすれば克服しやすいファクターですから、良いグルーヴまでを作り出せるように、まずは、正確な「ジャスト」の精度をあげられるよう、しっかりと粘り強く練習を重ねるようにしましょう。