COLUMN

【ボーカル】【スキルアップ】【メンタル】

2017.6.2

「1 声・2 顔・3 姿」 ~いちこえ・にかお・さんすがた

昔から、芸能の世界では、「1声・2顔・3姿 (いちこえ・にかお・さんすがた)」と言われます。

ボーカリストや俳優などにとって、声のフィーリングや声の良さは、何より大切な部分とされていることを表す言葉です。

今の時代は、メールやツイッターなど、
24時間どこにいても意思伝達が出来る、とても便利な世の中になり、
多くの皆さんが、その恩恵にあずかっていると思いますが、そこに頼ることの弊害もあります。
たとえば「ありがとう」を伝えるにしても、冷たい端末に表示される機械の文字では、本当の思い、その深度は伝わりにくいものです。




さらに、声にしたとしても、どういうトーンで、どんな表情なのかで伝わり方が変わってきます。
声を操る人によっても変わってくるのです。
同じ歌を歌っても多くの人に響くものになるものと、そうでないものの差が生まれるのは、このためです。

何を言うかも大事ですが、どのように言葉を発して届けようとするのかが大事です。
メールやメッセージだと、そこがスッポリと抜けていますが、
歌唱や芝居においては、ここがすごく大切な所ですよね。





みなさんも注意深く、観察してみてほしいのですが、
例えば、売れる漫才師は声がよく出ていて、売れない漫才師は声が上手く出てない。
俳優も同じで、人を引きつけられない人は声が良くない人が多いです。
主役級の役者さんや上手いと言われる役者さん、
そして第一線で長く活躍されている人たちの声や声質を研究して作品を見てみるとよいでしょう。
売れてる人とそうでない人、また、役どころによっての声の使い方や違いも分かるはずです。

そして、ボーカルも同じように、上手いといわれる方の声には、頼れる様な応援されているかの様な力強さと、まるで自分の気持ちを理解し共に泣いてくれるかの様に繊細な表現力があり、その声に引き込まれる魅力があります。
オーディションなどでは、知らずとも他の人と同じ曲を歌っていることでしょう。
そこでは、音程などの技術の差はもちろんですが、
声の力や表現力の差、聞き手の心に響くか響かないかの差がついています。
オーディションでは、多くの歌い手の中から、あなたこそが歌うべきだという価値を聞き手に感じ取ってもらえるかどうかが大切です。

現代では、ありがたいことに「ピッチ(音程)」や「リズム」などのミュージックノート上のものは修正が出来ます。(どうでもよいということではありません)
しかし、声質、声や言葉の重みなどを修正していくことはかなりの時間と労力を要することから、現実的ではありません。
このことから、声やフィーリング、表現力の上手さを優先するスカウトも多いことだと思います。
みなさんの多くは高音を出すということや、疲労しないといった声に拘りを持っている方も多いのですが、 まずはしっかりとした身体やメンタルの成長とトレーニングにおいて、魅力のある人格や声とともにつくられてこそだと理解して下さい。




例えば、声楽の最高音を担当するソプラノパートであっても、
その声の質や表現出来るスキルの有無などによって レッジーロ・リリコ・ドラマティックなどなど、さらに細かく分類されます。
弱々しく、表現力が無い、魅力が無く周りから求められない声では、何をおいても使えない声でしかありません。


『1声・2顔・3姿(いちこえ・にかお・さんすがた)』



昔から、言われていることです。
だからこそ、「声」は磨く価値があるのです。
声はメンタルの向上やトレーニングで育ち、輝きを放ちます。
それは歌手や役者の1番の武器になるのです。