COLUMN

【ボーカル】【音響機材】【スキルアップ】

2017.2.4

ボーカルが知るべき、マイクの特性 〜「近接効果」

今回はボーカルが知るべき、マイクの特性について。
あなたが魂を込めて歌った歌唱も、マイクの特性を知った上でハンドリング(マイクを動かすこと)をしないと、出音に差がついてしまいます。

 



まずは、マイクというものについて少し理解しておきましょう。
マイク(マイロフォン)の内部にはダイアフラムというパーツが備わっており、
音(空気の振動)を電波・信号に変えてくれます。

マイクにも様々な種類がありますが、それはまたの機会に、おすすめなども含めて詳しくお話しするとして、マイクというのは言わば「声の入り口」。

ボーカリストはもちろん、アコースティックギターやピアノ、ドラムなどのアンプラグドな楽器の音を入力し電気信号へと変換。
さらにミキサーなどで音質や他の音とのレベルを調整したりして、最後はアンプ・スピーカーから増幅出力されることが一般的です。
ですから、マイク(入口)からスピーカー(出口)までの、どの部分が低品質なものでも、最終的な出音に影響する事も理解しておかなければいけませんが、経路で言えば、声が始めに通過してくる機器であり、マイクはとても重要な楽器だといえるでしょう。

マイクの性質や感度などの性能の差によっても、声や歌唱にニュアンスの違いが生まれたり、マイクの個性となって現れます。



もちろん、マイクを使えば誰もがプロアーティストのような歌唱や声、音程に変えてくれるわけではないので、ボイストレーニングでマイクに入る前のあなたの生声を質の高いものに鍛えて、磨いていく事は言うまでもありません。



さぁ、そしていよいよ、ここで覚えておいてほしい今回のテーマ「近接効果」というマイクの特性についてです。

これは、一般のカラオケマイクからライヴハウスやレコーディングで使用されるプロスペックのマイクまで、マイクならば同じように持つ特性です。
「近接効果」とは簡単に言うと、
マイクというのは、口から離すと声には透明感が生まれ、クリアな音質となる性質があります。
しかし、そのデメリットもあり、離すほどに声は細く、か弱くなってしまいます。
反対に、口に近づけて歌うと、声は太くなり、歌唱に力強さが生まれます。
しかし、またこちらのデメリットもあり、入力のピークが作られた結果、歪みや、少しこもりがちになることがあります。


口からマイクの距離感というのは、歌い手の声量や声質、狙い、楽曲のタイプなど様々な要因で変わるもので、それぞれが自分の声をしっかりとマイクに乗せられる距離感やハンドリングを経験から見つけていくべきですが、通常は、自分の拳が一つ入るくらいを基本ポジションとして、そこからオン気味(近づける)、オフ気味(離す)というスタイルを試して声の変化を知り、適時、狙いの声質をハンドリングでも作れるようにしましょう。



ぜひ、「近接効果」を考えて、好きなアーティストのハンドリングを観察、考察したりして、色々と試してみましょう!