COLUMN

【DTM・作詞・作曲】【スキルアップ】
2015.9.24

オリジナル作曲で注意すべき事(1) ~作品力を向上させよう

現代はアーティストの素直な気持ちを自身の言葉とメロディで作品とする、
いわゆるシンガーソングライターが音楽シーンの主流。
DTMやネットが普及したこと、現実的には制作サイドのコスト面など、
様々な理由が考えられます。

しかし、アーティストの等身大のメッセージを作れるメリットがある反面、
実は作品のクオリティは低下しているといわれています。
昔は作詞作曲は、それを生業にするプロがメイン。
そのクオリティは高いものでした。

例えばエアロスミスが、バンドの低迷から見事に復活を見せつけたアルバム「パーマネントバケイション」にクレジットされている名バラード「Angel」は、名作家・ヒット請負人として有名なデズモンド・チャイルド(Desmond Child)が手掛けていますよね。



バンドの長所、スティーヴンタイラーの声やフィーリングを活かした、
歴史に残るドラマティックな名バラードとなっています。
一流の作家は、技術は勿論、客観的視点から、そのアーティストの美味しい部分を瞬時に見つけて、引き出す事が出来ます。
また、プロの作家を使うという事は、自分には発想の無い、新しい風を取り込む事にもなるのです。
ですから、「パーマネントバケイション」にクレジットされる名バラード「Angel」から、
このアルバムにかけるエアロスミスの本気度を感じられることでしょう。



アーティストオンリー、もしくは同じ集団で制作し続けるということは、
そのアーティストの頭の中のボキャブラリーや知識、センスが問われる事となります。
同じ脳内で創作されるのですから、似かよってしまうものにもなりがちです。
まぁそれが良くも悪くもアーティストの「らしさ」にもなるのですが、
努力や挑戦を怠ればマンネリということにも繋がると言えますね。
川の水は動いてこそ澱まないのと同じでしょうか。
意欲的なアーティストは、それを避ける為にも新しい事にチャレンジしたり、
色々な刺激を受けるよう努力をしていきます。

今も第一線で活躍をみせるマライアキャリーなんかは良い例ですね。
時代の寵児や、流行のサウンドを上手く自分のものにし、
アルバムごとに見せ方を変えて時代に適応している事が分かるでしょう。



それもこれも本当の実力があるからこそ、様々なアプローチが出来るとも言えますが、
マライアがこのフットワークなんですからね、素晴らしい感覚だと思います。
流れの速い音楽シーンの中で、今なお第一線でいられる理由、セールスできる理由が分かりますよね。
僕個人はプロの作家の起用は大歓迎です。
聞き手としては、本当に良い作品や技術を聞きたいですし、
益々、音楽シーンを磨き上げ、良質のものに変えてもらいたいですからね。
シンガーソングライターだから何でも良いんだ。
オリジナルさえ書けばいいんだと言う事ではないのです。
世に語り継がれる名曲とは、その作品力こそが最終的には必要になるという事を忘れてはなりません。



自分の作品を向上させる為に、技術や知識を磨く事を怠ってはいけません。