COLUMN

【ボーカル】【スキルアップ】
2015.4.15

日本人は地声が弱い 〜地声の大切さ

歌唱には、「地声」と「裏声」の両方の要素が必要になります。
どちらかが欠けたり、弱くてもなかなか歌を上手に歌いこなす事は難しいのですが、じつは日本人は地声が弱い。
普段使ってるから、地声なんて難しいものだとは感じられないでしょう?
でも、その普段の声、本当に地声が出てますか?

地声にこだわった事ってありますか?
あなたの普段の声は、かっこいい?セクシー?
その地声が裏声と混ざり、私達はミックスボイスで歌唱や会話をしているのですからね。



普段の声がかっこいい人なら、さほど意識する事無く歌唱してても、その格好良さを活かせるかもしれませんから、ちょっとは得かもしれません。
でも、実際はそんな人の方が少なくて、地声もしっかりと磨く事が必要なのです。
上手くなれば、普段の会話の声は、ひ弱でも、歌唱では磨いた地声でテイストづけるという事が可能になります。
いわばオン・オフの様な、歌唱フィールドの選択が可能。
僕はレッスンで、裏声は「白色」で、地声が色を決めていくと言いますが、その調合の割合はもちろん、「地声の質」というものに、あなたの歌唱のテイストや質が左右されるのです。

逆の見方をするならば、「裏声の質や扱い」も確かに大切ではあります。
しかし、裏は白。
白だけをいくら足しても白なんですよね。
そこにいくらかの色が加わらないと形、絵にならない。



アーティストのタイプも、そういう観点で見ると、その質やミックスの度合いなど様々である事が分かるはずです。

僕ら日本人というのは、性格的にもマジメで、歌唱となるととたんに畏まったり、接客声になってしまい、地声が無くなってしまうのです。
赤ちゃんの時には、ウギャーっと所構わず、泣きわめいていたのにです。
見極めが出来る、良い講師であるならば、個々の生徒によってどちらが弱く、何をするべきかが分かるのですが、講師のスキルが弱いと、指摘、指導出来ない事になります。
また、僕が洋楽を聴きなさいと言っている理由の1つはここにあって、向こうのアーティストは地声のテイストや質が極めてよろしい。
だから、声に説得力や包容力があり、決してひ弱な歌唱とはなりにくいのです。