COLUMN

【テクニック】【スキルアップ】
2015.3.1

エッジをつける(2) ~ボーカリストの上級テクニック エッジを聴き取れるか

さて、以前のコラム「エッジをつける(1)~ボーカリストの上級テクニック」では、上手いアーティストや上級者の声にはエッジが存在し、声に厚みやウネリ等の効果がもたらされるということをお伝えしました。
エッジ感というものは、心の成熟や聞く力が向上しないと感じ取れないものですが、聞き取れるようにして下さい。
残念ながら、それらを感じ取れない素人耳では、どうしても音程やキーの高さだけでしか歌唱を評価出来ません。



エッジを構築、勉強する上で注意したいのは、エッジとは、きれいに歌うというベーシックスキルを持った上に育てる上級者のフィーリングや技術であるということ。
ただ単に、ノドを潰すということでは、上質のエッジは得られません。
上級者になるとエッジの質も良く、曲やフレーズにより、ソフトエッジからハードエッジと使い分けられます。

例えば、一般には綺麗な歌唱という印象を持つ人が多いであろう、セリーヌディオンやマライアキャリー、ビリージョエルなど。
グループではありますが、ウエストライフにも上質のエッジが存在します。

最近の流行は、ある意味、等身大。
若ければ躊躇無く子供っぽさというフィールに傾向しており、発声においては何に逆らうこともないような能天気でスッポ抜けた様な声であることが多いです。
しかし、それらはハッキリ言って、まだ熟されてないもの。
そこからの更なる磨きが必要な声と感じます。
それだけ周りの耳が肥えてないとも言えるのでしょうか。
また現在は、キンキン声、キャンキャン声が主流で、良質のエッジを感じ育てるには難しいお手本も多いと感じます。
ひとまず、自分の感じられる範囲で様々なエッジを捕まえてみましょう。

アドバイスとしては、やはり骨のあるロックも聞いたり練習してみてほしいと思います。
前述したアーティストもハードロックすらこなしてしまう高い能力を備えている事に気付けるでしょう。
また、日本人よりも海外のアーティストの方が、その辺りのスキルや感性は抜群に高いので、スキルアップの為に洋楽は必ず聴いていくようにして下さい。
尚、当スクールでは、生徒のヴィジョンにもよりますが、上級者になれば、感情とリンクさせながらエッジフィールはトライアルさせていくこともあります。
しかし、いわゆる声楽系の講師などは、これらを意識させ向上させる事が難しいので注意して下さい。
あなたがいつまでたってもプロっぽくならない理由の1つは、エッジが乗らないからかもしれませんよ。